2025/01/25  
ショートピンの話

ショートピンで音が良くなると聞いていたので、試しに買ってみました。オヤイデで売ってる安いやつ。TOMOCA(トモカ)R-08, 110円。

☆4.5!で、みんな効果あると言っているので期待してHD120のLINE INとDIGITAL INに挿したんですよ(わくわく)。なんてったって☆4.5!ですからね!

そしたらね。音が悪いんです。音が曇っているし、音色が抑圧されてクソつまらない音になっている。解像度もSNも良くなってないというか若干悪くなっている気がする。
試しにDIGITAL INのプラグを外したら音の曇りが改善した。で、LINE INも外して、すべてのショートピンを外したら、カラフルで抜けのいい音に戻った。
結論としては何もつけないほうが良いという結果になった。



まぁ理屈としてはアンプの入力段をショートさせると、ショートしている入力段の電位差は0Vなので、ノイズが飛んできても0Vのままで、増幅されずにノイズが減るという理屈だと思います。

だけどね、よく考えたらこれスイッチで切り離されているよね?つまり実際のアンプの入力段はショートされてない。
で、切り離されているのは+側の信号線だけ、アース側は切り離されていない。
なので、ケーブルで言うと−線に何かしらの余計な部品をくっつけて音が良くなるかって話。原理的に言えば良くなるはずはない。
今回はショートピンを買って損した!という話なんですが、理論上意味がないし、聴感上も効果がなかったことが分かったので良しとしよう。


ただし、「おいおい、俺の場合はショートピン使って音良くなったぞ?」という人のために、超マニアックな話をすると、周りの部品よりも超高特性の部品を足すと音質は上がります。いわゆる継ぎ足し効果というものです。
世間で効果があると言われている、高価なオーディオメーカーが作っている物はこういう類の物の可能性はあります。
また、電気特性だけでなく、機械振動を考慮するならショートピンが制振材として働いている可能性もあります。ケーブルで言うと−線に制振材張り付けたとかそんな感じ。確かに電気特性では劣っていても追加したほうが音が良いという場合は存在します。ただし、どんな素材も電気特性を持っていて、その特性が理想的・・・なわけないので使いすぎれば音質、特に音色に影響してきます。なので、結局そのバランスを見て調整すべきでしょう。

ではショートピンを極めるか?に関しては、個人的には必要ない部品を足して音質上げるのはセオリーから外れるやり方なので抵抗がある。制振効果を狙ったとして「わざわざそこに付ける?」って印象だし、そもそもR-08の音があまりにも悪かったので、他の製品を試してみようかな?という気すらおきなかった。なので、他のショートピンを買うこともないし、今まで通り何もつけないで使うことになるだろう。